果実酒漬けたよ!(梅酒編)
5月の連休が終わり、梅雨が始まる少し前。
ちまたの店先には、梅の実が並び始めます。
と言いつつも、そんなことは、ついこの間まで
気が付きもしませんでした。
そんな自分の心の中に、梅の実がひっそりと入り込んで来たのは
祖母が漬けた梅酒のせい。
お酒はまったく飲まない祖母。
にもかかわらず、先日祖母の家に遊びに行ったら「梅酒があるよ」と。
なぜなぜ、WHY?
祖母曰く「梅を見ると漬けたくなる」と。
飲みもしないのに、漬けたくなる???
そんな状況だからこそ、梅酒は誰にも飲まれもせず
20数年の時を経て、人前に登場。
おそらく、梅酒も梅酒だということを忘れていたと思う。
その梅酒は濃い琥珀を色をたたえており、これまで見た梅酒の概念を覆すもの。
さらに飲んでまたまた梅酒の概念を覆される。
ただの甘いだけの酒だと思っていた梅酒がこんなにも香り豊かな、芳醇な飲み物だと
知りませんでした。
そんなこんなで、ちまたの梅の実が、自分の心に飛び込んでくるのです。
あまりにも飛び込んでくるので、ついに自宅に連れ帰ってしまいました。
連れ帰った梅の実を丁寧にあらい、やさしく拭いてあげて
果実酒の瓶に漬けこみました。
ただ、問題は、琥珀色のあの梅酒になるには
20年かかるということ。
待てるのか???